沖縄本島
2006
犬と戯れる家
この住宅は、眼下に西原町の住宅地、遠くには太平洋を望むことができる高台に建つ。
夫婦は土地購入の段階から我々にアドバイスを求め、5年の歳月をかけてようやくこの土地にたどりついた。
敷地は、道路側から奥へ2m強の斜面地でまわりは雑木が生い茂る。夫婦はその良好な眺望で購入を決めた。建物は高低差のある敷地の形状を活かし、奥に擁壁を兼ねた1階の壁を構築。車好きなご主人の為に3台分の駐車スペースと作業室券倉庫を配した。2階は豊かな眺望が約束される場所である。夫婦と大型犬2匹が生活するうえで、必要最低限の部屋を配した。夫婦と犬達はこれまで米軍向けの家に慣れていた事から、靴のままの生活である事と、ハードな仕上げのつくりである事等が要望としてなされた。結果、コンクリートの構造体の固まりがそのままむき出した仕上げとし、各部屋は全て眺望の良い道路側へ開くプランとなっている。
眺望と周りの自然を最大限尊重し、のどかな風景と緑をより身近に感じさせる事をテーマとした。どの場所においても2匹の犬達と思いきり戯れる事の出来る生活を可能にした住宅が提案出来たと考えている。