離島
2009
SHELL HOUSE
今回の計画は、沖縄県先島諸島宮古島の、区画整理が進む街の中心的な場所に位置する約30坪の敷地内に、1階店舗、2階 3階を住宅として使用する店舗兼住宅の計画である。
計画にあたりまず、前面道路が主要道路で交差点に近いことから、住宅におけるプライバシーの確保を如何にするかということと、中心地に建つ店舗としてのランドマーク性を如何に持たせるかを考えた。
そこで、ひとつの箱を別のテクスチャー(杉板貼り型枠)の壁で覆う構造にすることにより、プライバシーの確保とともにランドマーク性も持たせることを可能にした。また狭小地であり、今後近接して周囲に建物が建ち並ぶことも考え上部からの採光や、通風も取り入れる計画とした。
『杉板貼り型枠』は外部からの視線や騒音を遮る役割と同時に、質感のあるそのテクスチャーは、周囲が整備され街が形成された時には、街並に溶け込み潤いを与えることになるだろう。
今後開発が進む沖縄の離島における都市型住宅のモデルプランとも成り得る計画が出来たと考えている。