沖縄本島
2009
『古宇利島の家』
今回の計画は、東シナ海に浮かぶ沖縄県今帰仁村古宇利島に建つ別荘兼住宅の計画である。
約300坪の敷地からは、北側に伊平屋島・伊是名島、西側に伊江島、そして水平線に沈む夕日が臨める。
設計にあたっては、このパノラマの景色を生かす事を考え、1階はピロティーとプライベートな空間とし、眺望の良い2階にLDK等パブリックな空間を配置した。また、その2階部分は周囲を全てガラス張りとし、東シナ海の景色と古宇利島の自然を最大限に取り込むと同時に、自然と一体となるよう計画とした。
また、環境への配慮から、オール電化、太陽光発電を設置し、ガラスも熱線吸収ガラスを使用し、差し込む日射の量を抑え、暑さおよび冷房負荷を軽減し、効果的な省エネを実現している。
この家は、自然の中にとけ込み自然と共生しながら、人間の五感に対して訴えかける建築になったと考えている。