沖縄本島
2011
B&Kのリゾートホーム
遠くには海を望み、眼下には電照菊のビニールハウスの広がる場所。日が暮れるとその照明がイルミネーションとなって景色に華を添える。海岸までは徒歩でアクセスでき、日常的にマリンスポーツを楽しむことができる立地である。
県外在住のクライアント夫妻は、広い敷地に念願の「リゾートホーム」を計画し、海を望める平屋建てを希望した。建物は、母屋とガレージの二棟から構成され、母屋は隣地との高低差を考慮して本来の地盤となる道路高より1m強の盛土を施し、海への眺望も確保された。それが母屋とガレージに程良い高低差を生み、シンプルながらボリュームに変化をもたらしている。
建物はリビング/ダイニングキッチンから海が正面に捕らえられるような配置とし、11mの折戸サッシュの大開口によって内外部が仕切られている。その折戸サッシュを開け放つと海/プール/コート、そしてリビングが連続した空間となり内外の境界線が消失し、自然の中に溶け込む印象を与えている。 内外装については、仕上げ材等を同一にしたことにより更なる一体感が生み出され、白を基調とした内壁に大理石/フィチャーウォール/アメリカンチェリーの木目調がアクセントとなって上質感漂う、心地よい空間を創り上げている。
クライアント夫妻の想いがつまった今回の計画「リゾートホーム」は、日常の喧騒を忘れさせ、ゆっくりとした沖縄滞在を満喫できる快適な住宅が提案できたと考えている。