
沖縄本島
2011
Box /offce
建物はうるま市内に位置し、数十年前から区画整理が行われる幹線道路に接する比較的交通量の多い場所にある。敷地は間口8m奥行きが21mの狭長、狭隘の土地。そこに建蔽、容積率を最大限に活かし、三分割されたコンクリートのボックスを据えた。
クライアントである会社はスタッフ10人規模のデザイン事務所。1階は9台収容可能な駐車スペースのピロティとアプローチ階段があり、そのアプローチ階段を上がっていくとコンクリートの壁に囲われた2階のテラスに辿り着く。そして2階と3階にオフィスがあり、空に開け放たれたテラスを中核にふたつのスタジオ、ミーティングルーム/サニタリースペース等がある。
周囲の住宅と比較しても、よりコンパクトな建物はコンパネのコンクリート打放シと杉小幅板横張りのふたつの粗な表情を壁と天井にうまく使い分けている。余計なデザインを加えず、素材の種類を極力押さえ、質を高めながら、よりコストパフォーマンスにも配慮された建築を目指した。
外部に対してはコンクリートの壁で視線を遮りながら、しかし中核にあるテラスによってオフィス空間には自然光が取り入れられる。樹立する2種類のコンクリート壁と天井、そして墨色のカラークリートに仕上げられた床に落ちる光と影が、豊かな空間を創り上げている。
今回の計画は、余計なものが一切なく限りなくシンプルな空間と自然環境が、ある一定の緊張感を与えることによって、ここで働くスタッフが大いにクリエイティブを発揮できる、望ましい状態をどうコンディショニングするかであったと考えている。