
沖縄本島
2012
I-House
クラアントの望みは、3つのベッドルームとリビング/庭と繋がるテラスを介し、東シナ海本部湾に浮かぶ伊江島塔頭が住宅のどの場所からも望める事でした。
住宅は東側の全面道路からは閉ざされ、西側の豊かな眺望の外部に対しては開かれる。広い長方形の敷地(約350坪弱)に対して建物が分断した状態で道路側/「都市の喧騒」と海と庭側/「自然の豊かさ」が切り替わるように意図した配置設定がなされている。
東側の全面道路から南国の花々が咲く花園のプロムナードに誘導され、玄関へと導かれる。人は扉を開くと水盤の水音によって招かれ、緩い3段のスキップフロアーのホールを上り、ガラスブロックの緩衝壁を抜けると広いリビング、ダイニングと繋がる。そして、スリーベッドルームのある北側にはクロークやサニタリールーム等が配されている。
亜熱帯のムードを取り込むよう開口を大きくデザインした住宅は、風通しがよく、長い庇によって陽射しは遮られている。そして、高く設定された天井高を有す連続したひとつのLDKスペースは、豊かな空間が実現された。また、メンテナンスフリーにする為、木材の使用を極力減された仕上げとなっている。
この土地の大きな魅力である、美しい眺望を存分に引き込みつつも、プライバシーが確保され、亜熱帯の植物に囲まれて、水盤の水を湛えたこの眺望豊かな楽園の住宅は、目だけでなく魂をも癒してくれる提案ができたと考えている。