離島
2015
うみそらcafe++ 〜風と光が抜ける家〜
敷地は沖縄県石垣島の東側、道路をはさみ東側に太平洋の大海原を望むことができ、周囲には原野が広がっている白保地区に位置する。
この場所に移住し新たな人生を始めるクライアントの為の住宅兼店舗を計画する事となった。
住宅と、雑貨・アトリエのあるカフェ、そして一日一組限定のコテージを併設する複合施設である。
はじめに、住宅、カフェをロケーションの良い東側に配置し、コテージをプライベートの雰囲気を楽しめるよう、独立させて敷地の南西に配置した。
それぞれの棟を付かず離れずの距離感を保たせ、そこで生まれた隙間の空間に風と光が抜けるように計画した。
外観については、道路に面した部分は切妻の木造大屋根とし、住宅棟とカフェ棟をつなぐように架構し、建物に統一感を出すとともに、木造の小屋組を内部にも表すことによって、明るく開放的な空間とし内部空間に広がりを与えられるように表現した。
今回の計画では、それぞれ異なる用途の建物を、敷地条件や要望等を考慮しつつ最適な位置に配置しながら、自然を感じ、自然とともに生活出来る建築が出来たと考えている。