
沖縄本島
2006
EMウェルネスセンター
今回のプロジェクトは、かつて沖縄が米国に統治された頃に建設されたホテルのリノベーションである。米国の華やかさの象徴であるヒルトンホテル社が30年前に建設し、その後ヒルトンホテルからシェラトンホテルへ、シェラトンホテルから日本企業のスターヒル社へと時代の波に翻弄され、15年前から廃墟化したこの建物の、文化財的価値を十分に踏まえて「再生」させる計画である。既存建物を、EM(有機微生物)技術を核としたウェルネス機能、EMセンター機能、宿泊施設を備えた保養施設へ生まれ変わらせた。21世紀になり、「人々の新たな交流の場、創造と健康が育まれる施設」を基本テーマとしてEM技術を駆使したこのホテルにより、周辺地域が活性化され、かつての賑わいのある「風景」が再生されることを願っている。