
沖縄本島
2013
『瀬長の二世帯住宅』
敷地は沖縄本島南部の農村地域に位置する。
今回の計画では両親、クライアント夫妻、そして三人の娘の3世代が住まう住宅という事と、周辺からの視線を最大限配慮すべく事があげられた。
結果、「内」と「外」、「親世帯」と「子、孫世帯」との関係性といった事をフォーカスし、テーマとした設計を心がけた。
建物は、3つのテラスが設けられ、二世帯の関係性を重層的にするのではなく、平屋と2階建ての組み合わせとした。
先ず「緑のテラス①」では緩やかに繋がるよう計画。
緑のテラスからは光、風が取り入れられると同時に、二世帯の関係が緩やかに繋がる中間領域となり、交流スペースの役割が果たされる。また、両世帯の敷地と住空間の関係が一つのテラスに集約されることなくそれぞれの住空間がプライバシーを確保しながら、周辺環境と繋がり合うよう子世帯北西側には「水のテラス②」が配された。親世帯の寝室側には「光のテラス③」があり、それぞれのプライベート空間の確保につとめた。
建物の形態も明確に分ける事なく、繋がりながら広がり行く住空間そのものをカタチに表現した。斜めにのび行く壁・庇、傾斜し、奥行のある屋根それぞれが、繋がりのある空間を表現している。緑のテラスの斜壁、斜庇、水のテラスの浮く壁は空間を切り取り、自然に空へと意識し、外部との関係を豊かにする。
斜めの形態と各々異なった役割を果たす3つテラスを配した事により、様々な関係性が生まれ、より自然と渾然一体化した住宅が提案できたと考えている。