沖縄本島
2015
沖縄県教職員共済会館 八汐荘
敷地は、県庁や国際通りから至近にあり、周囲には住宅等が建ち並ぶ狭小地で傾斜路沿いにある。復帰後の教職員交流に貢献した施設の建替えとなる今計画は、以下の基本方針のもとに人々の記憶や周辺環境に配慮した施設を目指した。
・今日までの来館者の記憶に刻まれた植栽や緑の風景をそのまま継続・利用し、「八汐荘の歴史・沖縄の歴史を継続させること」
・敷地の立地を考慮し、大ホールや食堂カフェを1階に配置して「一般利用者にも開かれたプログラム・使い方が出来る」施設
・現況施設解体後の地盤状態を考慮し、新規に盛り土や大規模な土工事を行わず、「コスト縮減」を図ること
建物は利便性の良い立地にあり、県庁、国際通り両側からのアクセスを考慮し、メインエントランスは南側に配置し、地下駐車場からのアクセスもできるように計画した。
基準階となる1階は、大ホールとカフェをメインに配し、会館職員だけではなく一般客にも利用可能なコミュニティーフロアとなっており、双方を敷地形状に沿わせた緩やかなスロープでつなぐことで、記念行事や催し物での一体的利用がしやすい配置となっている。
2階〜4階は共済会関連事務所、賃貸事務所、会議室等の事務所フロアとなっており、各階の事務所とホールにはベランダを設けることで、避難上有効かつ開放的な事務所空間となっている。ベランダは庇としてのスラブを張り出し、デッキスペースとアマハジを形成して、強い日射をカットし、空調機器に頼り過ぎない計画とした。
復帰後の教職員交流に寄与した「八汐荘」が、これからは一般利用者にも開かれた、地域に貢献する施設として、人々で賑わう施設となることを願っている。
AWARD
教職員共済会会館 設計競技 最優秀賞 |