バイクショップ　BELL FRAME（ベル　フレーム）

沖縄県の離島、宮古島に建つバイクショップである。

　クライアントはかねてより島内のテナントにてバイクショップを経営していたが、空港、また市街地までともに5分という好立地に土地を入手、新店舗に移転する事を決めた。

敷地はまだ、サトウキビ畑に囲まれた土地ではあるが、主要道路に面する好立地の為、近年徐々に開発が進み、住宅や店舗が建ち並びはじめている。

　要望としては、オートバイの展示スペース、またそれと同等の面積の作業場、また、塗装ブースを動線良く配置しながら、特に外観については主要道路に面するという事、そして、同業者との差別化もはかれるような、インパクトのある外観を希望された。

　計画にあたり、内部空間はシンプルな矩形としコストを押さえながら、大きな1枚の屋根と正面の斜めの壁にて建物のボリュームバランスを取りつつ、印象的な外観をつくる事を考えた。

敷地の周囲の一面のサトウキビ畑、またその向こうに広がる宮古島の海の水平線とリンクするように、水平ラインを強調する事を考えてつくった大屋根は、先端を薄く仕上げる事により、軽快さを持たせるとともに、正面につくった斜めの壁と一体化させ外観のまとまりを持たせた。

　今後開発が進み、建物が建ち並ぶであろうこの地において、周囲の景色となじみながらも、ランドマーク的な存在になっていくことを願っている。