離島
2014
Le Laputa-天空に浮かぶセカンドハウス-
ラピュタとは「ガリバー旅行記」にある天空に浮かぶ島。施主は県道79号線から東シナ海伊原間湾に向かって急斜面の敷地に浮かぶように建物を据えることをインスパイアした。
東京在住の彼は、既にこの石垣島に別荘を手に入れていたが、満足出来る場所や建物ではなく、更に眺望の良い敷地を探し続けていた。そして今回、海に向かって下り斜面のこの土地に出会い、これまで温めてきた希望を最大限に叶えるべく別荘を売却し新たに建
て替えることとした。
敷地から北東側の下り斜面の敷地形状にはなるべく触れず自然な状態を残し、海側へのロケーションを最大限活かす計画とした。そこで道路側の壁面は駐車場意外の開口部は設けない閉じたファサードとし、門から180度折れた長いアプローチから玄関を経て、建
物内へと進入すると海側に開いた大開口部からは石垣島の美しいコバルトブルーの海が目に飛び込んでくる。建物内はスリーベッドルーム、リビング/ダイニング、サニタリー全てが海側へのロケーションが楽しめる配置となっている。
今回の計画は、石垣島で2度目となる別荘の設計の依頼を受け、モノづくりに対し造詣の深い施主と共に打ち合わせを重ね、造り上げた建物だと考えている。