沖縄本島
2015
ブリッジで繋がる家
敷地は沖縄本島の中央に位置する、恩納村の小さな集落にある。大開口からは東シナ海を望める絶好のロケーションが約束されたこの場所に、夫妻が日常の生活を美しい景観を常に感じながら過ごすことの出来る住宅を提案した。
接道する道路から計画地は、7m程の擁壁によって分離された200坪弱の敷地。そこに幅4m長さ12mの鉄骨造ブリッジによって3階にある住宅玄関へとアクセス。玄関に進入しホールからは、北西側に開けた景色が眼下に広がりそれを感じながらスキップフロアーで構成された中2階のダイニング・キッチン、そして2階のリビングへと導かれる。地上階の1階には主にプライベートルーム、水回り等を配置し、サービスヤード、庭へと繋がっていく。
北西側の開け放たれた開口からは、1階では庭の芝生と樹木の緑が楽しめ、2階、中2階、3階では西海岸を望むと水平線と夕陽が落ちていく様を見ることが出来る。様々なレベルの床を住宅の核にある鉄骨で造られた階段によって繋がり、視点の変化が奏でる空間が、日々の生活にリズムを創ってくれるであろう。