沖縄本島
2016
うるま市庁舎
うるま市は、これまで分庁方式から、市民の利便性、行政サービスの向上を図る必要性から、統合庁舎の建設を行いました。
計画にあたり配慮した事は周辺環境とのつながり、施設は、外周に回廊を配置することでどこからでもアプローチしやすい庁舎となっています。
また市民のための空間として北側に緑地広場、市民スペースを設け、隣接する公園と一体的な利用を可能とする事で市民の交流の図れる空間を計画しています。
都市景観形成として、うるま市の新しい顔としてのタウンスケープを創り出すために、南側街路から庁舎内の様子が感じられる程度に建物を近づけ、3階部分をセットバックさせるなど圧迫感のないデザインとしています。
サスティナブルな建築を目指して、吹抜け等の大空間を利用した自然換気や太陽光、雨水、井水等の自然エネルギーの活用や、PCルーバーによる熱負荷の低減等により省エネルギー化図り、環境性能の向上に努めました。建物が外部に面する部分は構造体を鉄骨鉄筋コンクリート造とし、塩害や日射に対して耐久性を確保しています。
また、免震構造を採用し、大地震時の安全性を図り防災拠点機能を確保すると同時に、躯体の変形や移動を抑える事で構造躯体の耐久性を向上させています。
新庁舎がこれからのうるま市の発展を支え、うるま市のまちづくりの拠点として活用される事を期待しています。
AWARD
2017年 建築九州賞 作品賞(JIA特別賞) |