沖縄本島
2018
リバーパーク整備事業計画
今回のリバーパーク整備事業計画の設計にあたっては、この場所にしかない「魅力」、この場所でしかできない「体験」を最大限に活かすことを考えた。宜野座村のキャッチフレーズである水・緑・太陽を施設全体で表現し、観光拠点としてふさわしい、何度も訪れたくなる施設を目標に提案、設計した。
具体的には、水をメインテーマと据え、水遊び広場やカヌーが体験できるエリアを設けている。水遊び広場は、子供が安全に遊べるように水深を浅くし、噴水やミストシャワーで誰もが気軽に水に触れて楽しむことができる。水遊び広場から漢那福地川へ降りてカヌー体験が出来るように計画し、より自然と密接に関わりを持った遊びが出来るようにした。
施設本体から伸びる歩廊が隣接する公園をぐるりと回遊し、大型遊具や公園トイレ、ステージを繋げる。その中央広場のステージは、イベントを楽しめるように計画され、週末には地域住民が訪れて賑わう場所になるだろう。
この施設で最も特徴的な膜屋根は、宜野座村の砂浜に咲くビーチパラソルをモチーフとしている。その白く重なり合う膜屋根や深い庇が陽射しを遮り、夜は照明が外に漏れることで建物全体が照明装置のように灯され、地域のランドマークとしての役割を果たす。沖縄本島のほぼ中央に位置する宜野座村で、地域住民や観光客が、「涼」「遊」を求めて気軽に集まるような求心力のある建築、施設となることを期待している。