
沖縄本島
2009
Village SENAHA
『高齢者が使いやすい環境デザイン、高齢者が自信と誇りを持って暮らしていける環境デザイン』
住み慣れた場所・住宅から住処がかわっても、居室には今までと変わらず愛用してきた家具や思い出の品々を飾れるだけのスペースを確保し、高齢者の生活拠点となる空間づくり。また、一人部屋もあれば、
夫婦での居住も可能な大きさの部屋もある。この部分は、訪問してくる家族が宿泊できる部屋としても
活用もできる。居室には、トイレと洗面、クローゼットを設置し、一人で過ごしたいときは居室にいても充分生活できるようになっており、皆で集まって住む利点として、プライバシーが確保出来る居室とは別に他の居住者たちとの談話を楽しんだり、食事を楽しんだりできるスペースとして各階にリビングとキッチンを設け、居住者同士やスタッフとのコミュニケ−ションをはかることができる。
また、機能訓練室でのリハビリやプール、ジャグジーといった住宅とは違う新たな刺激を提供できる空間を設けることで生活にメリハリをつけることができる。
そして、高齢者とサービスを提供するスタッフにとって機能的なだけでなく、色彩の工夫や自然素材、
今までの暮らしに馴染みのある素材を内装に使うことで、温かみのある住宅やリゾートホテルを思わせるようなデザインを持った建築にすることができ、また周辺の建物や地域への配慮も考え、できるだけ高層ではなく、外装の仕上げ・色合い・形状で、その地形・地域に溶け込んだ建築であることを目指す。