
沖縄本島
2018
ZIG-ZAG ハウス/屏風の家
一般的に屏風とは、風をよけ視界を遮る室内装飾に用いられた、中国漢代に始まった木製や紙製、布製などを指す。その室内家具の屏風の役割を外部に活かした建築である。
那覇市内、交差点に位置する住宅のため、前面道路の朝夕のラッシュ時における渋滞車両、更には建ち並ぶ近隣建物からの視線を遮りながらも、光や風は室内へと導いていく。そのことがクライアントからの最大の要望であり、我々に課せられたミッションであった。
狭小狭隘な敷地は、1階の殆どが駐車スペースで占められ、2階には、リビング/ダイニング、サニタリースペース、天空からの光が降り注がれたテラス/坪庭。3階は、夫妻と3人のお子さんの為のプライベートスペース/個室が配されている。光に満たされた2階のテラス/坪庭が中心となって、人がいる場所、動く場所が常にテラス/坪庭を意識する空間構成がなされている。
前面道路の境界線に沿うように2階〜3階を異型CBの外壁が折れ曲り、屏風(ジグザク)のような「うねる壁面」を創り出した。折れ曲る壁面が歩行者などからの視線に変化を与えながら、角度によって室内への日射をも和らげながら光を取り入れ、更には多方角からの風をも確実に捉えることができる住宅になったと考えている。
常々建築は、今この場所を高揚させるべきもので無ければならないと考えている。今回、私達の信念に共感し創造性豊かで、冒険好きなクライアントに出会えた事に感謝したい。
AWARD
2020年 グッドデザイン賞 |
2020年 日本建築士事務所協会連合会 小規模建築部門 奨励賞 |
2019年 JCD OKINAWA 空間デザイン賞 金賞 |