沖縄本島
2019
コートテラスのある家
建物は沖縄県中部北谷町の高台にあり、東シナ海の水平線、美浜の夜景、読谷村の山の稜線を望む事ができる整形で52坪の敷地に建つ4階建の住宅である。
求められたのは、西日を遮りながら風景を望むこと、狭隘な敷地を最大限利用すること、内と外とを一体とした繋がりがある開放的な住まいということであった。
1階は車4台分が駐車できるビルトインガレージと、エントランス、来訪者を水の音で出迎える水盤によって構成されている。
2階には3部屋の個室と水廻りのプライベートスペース、3階はダイニング/キッチン、天空からの光を取り込むコートテラス、リビングとなっている。
最上階は、主寝室/ウォークインクローゼット、コートテラスの吹き抜けを挟んでシアタールームを配置した。主寝室、シアタールームの両部屋からはコートテラスの全景を眺めることができ、時間や季節によって降り注ぐ太陽光が全く違う雰囲気を醸し出し、自然を身近に感じられる空間となった。
住宅の核に配されたコートテラスは、これから隣接して建ち並ぶであろう建物の視線を遮りながらも光や風を建物内に導く役割を担っている。
更にプライバシーが守られた住空間では、内と外とのボーダーレスが実現した事で一体となり、生活の質を高めより豊かな住空間が提案出来たと考えている。