沖縄本島
2020
古宇利島のロケーションハウス
沖縄本島北部古宇利島の水平線を眼下に見渡す小高い敷地に建つセカンドハウスは、東北地方に住むクライアント御夫妻が、週末毎に家族やゲストと共に訪れる為の建物である。
求められたのは、海に向かって広がっていく心地良い居場所であり、フロアーを水平線が綺麗に見えるレベルまで持ち上げ、眺望が映えるように考慮し、思わず引き込まれるダイナミックな景色、ロケーションを存分に生かしたプラン構成とした。
全ての部屋から鮮やかな海と夕景が眺められるよう、リビング、ダイニング、ジャグジーバス、個室が連続して並列に配置され、LDK側から海に向かってキャンティーレバーで跳ね出されたテラス、プールはもう一つのリビングとなる。更に北側に設置されたジャグジーバスは、透明ガラスを挟んでブールと繋がり、内と外が一体化している。
クライアントや訪れる人に感動を与え、開放的かつ堂々とした空間の広がりが、太陽が沈む夕方にこの家の最も美しく輝く時間を作り出す。大きな開口の先にオレンジに染まる雄大な海が広がり、リビング、ダイニングからテラス、プールへと自由に移動、絶景を味わう居場所を固定せず回遊性に富んだ構成となっている。
沖縄のリゾート地ならではの非日常を満喫するセカンドハウス。水平線に沈む夕陽や白波の音、潮の薫りを五感で感じながら食事や読書の時間を過ごす、時間が止まったようなゆったりとした居場所が提案出来たと考えている。