ライブラリー
2024
新真和志複合施設(プロポーザル案)
老朽化した那覇市民会館を解体し、公共施設と付随する民間施設の提案を行った「新真和志複合施設」プロジェクトである。旧那覇市民会館は1972年に本土復帰を迎え沖縄のアイデンティティを模索する機運が高まったことを背景に沖縄の風土性・造形性を現代的に再構築した沖縄のモダニズムを代表とする建築となった。
2006年には、「DOCOMOMO Japan 125選」に選ばれ日本現代の重要なモダニズム建築のひとつとして数えられることとなり、より沖縄の歴史の中で重要な建物として認知されることとなった。
我々は、これまでの長い歴史と文化的背景、那覇市民、沖縄県民の記憶にある「那覇市民会館」の強いシンボル性や風景、周辺に対しての歴史的配慮を引き継ぎ、「形態の一部再現=大屋根」「空間の一部を再現=プロムナード」を軸に、「親しみ」と「愛着」を継承する那覇市の新しいシンボルとしての複合施設、公園の再考と公園と施設の新たな繋がりの提案を行った。