沖縄本島
2026
うるま市消防本部・沖縄県消防司令センター
本施設は、所在地であるうるま市の消防本部と、離島をはじめ県内38市町村の消防119番通報の受付等を行う沖縄県消防指令センターで構成された消防施設である。基本方針として、災害に強く、安心・安全かつ機能性に優れ、働く人の使い勝手がよく、かつ住民に開かれた消防施設であることを目指した。また、設計・施工一括発注(デザインビルド)方式の採用により、工期の短縮や品質の向上、事業費削減など、効率的で合理的な設計・施工を実現した。
建物配置については、利用者や来庁者の利便性に配慮し、県道10号線にできるだけ近い場所に計画した。東側に来庁者や大型車両の駐車スペース、西側に職員用駐車場をまとめて確保することで、歩車分離を可能とした。建物形状は東西に伸ばし、建物短辺を道路側とすることで圧迫感を低減。敷地奥側への配置に比べ、道路からの視認性も高まり、地域への周知・認知度を高める形状となった。また、壁の濃淡で明暗を分け、シンプルでありながら単調さを感じさせない、変化のある外観デザインとした。
用途上、高い耐震性が求められる建物であり、非常にタイトな工期であったため、耐震性に優れ工期短縮を図ることが可能な、大きなスパンが確保できる構造工法(PCaPC造)を採用。同時に、建物の軽量化を目的として梁を鉄骨造とし計画した。また、省エネ機器の採用や太陽光設備を設置することで、ZEB READYを実現した。
2層吹き抜けの通信指令室には、上階に見学通路が設けられており、子どもたちがガラス越しに大画面モニターや職員の働く様子をライブ見学できるなど、働く人の使い勝手と住民への開放性を両立した、安心で信頼性の高い施設となっている。